クラプラガーデンモール「ハーブまるごと活用レシピ」2012年9月掲載分
残暑が厳しい地方を横目に
北海道はもう秋の気配がちらほら。。。
盛夏の頃のガーデンを思い出しながらハーブの収穫をする日々です。
お庭やベランダでハーブを育てるとき、なんといってもその香りが魅力のひとつです。
葉姿や香り、効能を利用してみたいと思いながらも
どうやって使えばいいのか良くわからない、という方も多いのでは?
庭で眺めて触れて、それだけでも十分楽しめるハーブもたくさんありますよ。
今回は飲み物などに簡単に楽しめちゃう種類もいくつか紹介しますね。
まずは「ハーブゼラニウム」。
たくさんの種類があり、その香りからついたわかりやすいネーミングもあります。
一般的に想像する「ゼラニウムの臭さ」とは違います。
代表的なものにローズゼラニウムがあります。
ローズゼラニウム
精油の材料となりホルモンバランスや抗ストレス、肌ケアなど様々な効能が利用されています。
葉っぱと精油、同じ香りがするのでおもしろい感覚になります。
アップルゼラニウムは
名前のとおり、りんごのような芳香です。
.アップルゼラニウム
触るとつるつるすべすべの触感ですよ。
ドーム状に育ち場所をとらず
小さなちいさなお花を咲かせ、
こぼれ種でも発芽します。
レモンゼラニウムは
レモンの香り、直立して育ち
葉っぱはすこしカールしています。
.レモンゼラニウム
うすいピンク色の花を咲かせます。
ハーブは肥料はいらないとよく言われますが
花を咲かせるためにはやはり肥料は必要になってきます。
有機質のものを与えると今まで花が咲かなかった株も
待っていましたとばかりに次々と花を咲かせます。
ゼラニウムは肥料によく反応しますので
定期的に与えると株が充実して大きくなります。
これらのゼラニウムは庭やベランダに出たときに
直接触って香りを楽しむほかに
お茶にしたり、料理やデザートの飾りつけに使えます。
洗濯ネットにいれてお風呂にいれてもいいですね。
ハーブゼラニウムは耐寒性は低いので冬の間は室内にとりこみます。
なので庭でもすべて鉢植えで管理しています。
それほど手間はかからず、室内の芳香に役立つので
私の家では居間に置いて観葉植物のように扱っています。
次はレモンバーベナ。香水木(コウスイボク)とよばれるようにレモンの香りが強く、長持ちします。
.レモンバーベナ
麦茶ポットに摘んだ枝葉をたくさん詰めて
氷と水をいれてよく振れば
レモンバーベナウォーターのできあがり。
お魚と一緒にホイル焼きにすると
香りが密閉され大変美味しくなりますよ。
レモンバーベナは消化不良や気分の落ち込みに向いています。
このハーブは成長とともに茎が木質化していきます。
枝を摘めばわき芽が増えるので
どんどん摘んで利用しましょう。
暖かい地方では露地植えできますが
耐寒性が低いので北国では鉢植えで冬は室内管理です。
こちらは
マリーゴールドの仲間、
マリーゴールドレモン。
.マリーゴールドレモン
ガーデンでわさわさと触れると
あたり一面フルーツアイスのような
香りが漂いみんなを喜ばせてくれるハーブです。
とても小さな黄色い花を咲かせます。
みんなを喜ばせてくれるハーブをもうひとつ、
ステビアです。
.ステビア
葉っぱを一口かじると「あま~い!」と必ず言ってしまいます。
そう、市販されているステビア甘味料の材料となっているハーブです。
お砂糖の数百倍の甘さを持ちながら
カロリーは少ないので、普段のティーや煮物に使ってみてはどうでしょう?
大株になってきたら摘み取って乾燥させて保存してみましょう。
自分で育てたハーブの香りをぜひ五感で楽しんでみてくださいね。